一般社団法人氷見青年会議所 2021年度 理事長所信

 

【はじめに】
 青年会議所運動の発端は1949年、終戦間もない混迷の日本において「新日本再建は我々青年の仕事である」という言葉と共に 、使命感と情熱を持った青年有志によって始まりました。青年経営者たちの自己修練と地域への奉仕を通じ、日本経済の再建の担い手としての力を養うことを目的とした組織の理念は全国に広まり、地域を想う先輩諸兄の手によって、現在から49年前の1972年には氷見青年会議所が誕生しました。およそ半世紀もの間の中で様々な活動を行い、その過程の中で 集った多くの先輩方が現在も氷見市のまちづくりを行う 一翼を担っていることに尊敬の念を抱くと共に、感謝を忘れるわけにはいきません。
 過去から学べる事は多くあると思います。しかしながら物事は常に変わりゆくものであり、50年前に必要だったことの 多くは人の価値観の変化と共に 姿を変えているのではないかと考えます 。青年会議所が掲げる 「地域を良くしたい」 その大きな目的は変わらずとも 、現代 における 「良い」とは何なのか 。様々な人間との繋がりが容易になり 、多様な価値観が溢れ 、変化の速度が速まっている現代において 、私たちにはより高い人間力と柔軟な考え方が必要になってくるのではないでしょうか。過去を大切にしながらも、これからの未来を考えていくのは私たちの世代であります。

【人間力の向上】
 青年会議所は明るい豊かな社会の実現を 理念に掲げる組織であります。組織とは何かと考えたときに様々な定義はあるでしょうが、まず前提として言えるのは人の集まりであるということです。例えば 全員が気持ち良く挨拶を行う会社であれば、少なくとも人間関係においては 明るい職場だと言えます。そ のように考えると組織の性質を形作っているのは人であり、良くも悪くも組織を変化させるのはやはり人なのではないでしょうか 。
 それでは人とは何によって形作られているのか 。私は人とは心( 人間性で形作られていると考えています。感謝や思いやりといった温かな感情も、妬みや僻みといった暗い感情もまた、 等しく人を形作っている心の一部であり ます。運が良いと思っている人は何事にもそう捉えるので前向きであり、実際運が良い。毎日が楽しいと思っている人は日々を豊かに過ごせる。与えられる物事が同じであっても、その結果を違わせるのは。与えられる物事が同じであっても、その結果を違わせるのは何なのか。人間の違い何なのか。人間の違いとは、あらゆる物事に対しての捉え方や感じ方であり、それこそがとは、あらゆる物事に対しての捉え方や感じ方であり、それこそが一人の人間を形作ってい一人の人間を形作っている心(人間性)る心(人間性)なのではないでしょうか。すべては自分自身の中にあるわけであります。そして、自分自身の心は自分にしか分からないことであり、自分でしか変えることはできません。それと同時に他人の心は変えることはできません。さらに、心を変えるためには経験が必要だと考えます。机の前で机の前でじっとしているだけでは自分自身に大きな変化は起こらないのではないでしょうか。
 会員それぞれが 自分自身と向き合い 、新たな挑戦や様々な経験の中から高めた人間性を行動に移し、自分以外を受け入れ 認める ことが人間力であると私は考えます。自分と周囲に変化を起こ すことは、より良い氷見青年会議所へと繋がり、それらはいつか地域をより良いものに変えていくことになるでしょう。

【地域を元気に】
 もはや使い古された言葉になりつつありますが 、少子高齢化という言葉が世の中に広まってから随分と年月が経ったように思います。氷見市においても若い世代の人口減少は行政が重要な課題として取り組んでいますが 、年々減り続けている現状であり、若者がいない社会というのは想像するのも簡単なほど活気がない社会であると考えます。また 、昨今の新型コロナウイルスの影響はここ氷見市でも特に観光、飲食業界に大きな影響を及ぼし、世の中は目に見えない不安感のようなものが漂っていると感じております 。
 しかしながら悲観ばかりの状況でしょうか。近年 、氷見市では行政の支えを受けた事業や独自の仲間たちの集まりなど、それぞれのやり方で市民の中から地域を盛り上げようとする動きが高まってきてい ます。そして、コロナ過の状況にあって、一人ひとりが働くことや生きることのあり方を模索し、必ずしも都会ばかりが魅力的だとは言えない状況に変化しつつあります 。今まで当たり前だと思っていたことは、今現在の自分たちが置かれている状況を切り開くために本当に効果的なのでしょうか。地域を元気にするための障害は私たちに降りかかっている何かのせいなのでしょうか。地域を元気にするためには、自分たち自身の考え方を活性化させ、実際に行動していく必要があります。
 私たちも含めてですが、地域の 若い世代が積極的に声を上げ、自分たちのまちは自分たちで良くしたい、楽しみをつくりたい、住み良いまちにしたいと考えることが未来の豊かな氷見市を作っていくことに繋がります。若者が新たな試みを行うときには、時に失敗することもあるかもしれません。個々だけでは繋がりを作れず想いが叶わないことがあるかもしれません。けれども想像してみてください。若い世代が共に協力し自分たちの手で地域の可能性を広げていく未来を思い浮かべたとき、そこには活気にあふれた氷見市の姿が浮かび上がってこないでしょうか。当たり前は必ずしも正しいとは限りません。既成概念にはとらわれず、柔軟な考え方を持って地域を元気にしていきましょう。

【会員拡大】
 会員を拡大する意味というものを最近考えるようになってきました。ただ単に会員を多くしたいという考えでは誘われる側にとっても魅力的ではないことでしょう。自分たち自身がしっかりと会員を拡大する意味を考えて行動する必要があ ります。
 そして、会員の人としての魅力も大事になってくるのではないでしょうか。自分たち自身が魅力的で人間力の高い人物になる努力をしなければいけません。さらに、行っている事業についても重要です。自分たちの自己満足で事業を行うのではなく、柔軟な考え方を持って地域にとって本当に必要な事業を考えなければいけません 。
 地域に目を向けたときに様々な人たちが氷見市を良くしたいと考えていると気づかされます。今までの枠組みの中だけで会員拡大を考えるのではなく、事業を行う中で多くの方と出会い、何よりも地域の皆様に共感していただけるような青年会議所であることこそが会員の拡大に繋が ります 。

【終わりに】
 理想を高く持つことは大切なことであります。しかしながらそれを誰かに押し付けるようなことはするべきではありません。また、自分でも気づかないうちに固定観念にとらわれ考えることをやめてしまうのは面白くありません。そして、自分自身の肌で感じた経験を大切にしなければいけません 。揺れることのない自分の中にどんなことであれ一度は受け入れられる度量を兼ね備え、当たり前ですら疑えるような柔軟な考え方を持ちながら 、常に変化していく 世の中を楽しんで生きていきましょう。失敗することも立ち止まることもあるかもしれませんが、命をとられるようなことは稀です。自分自身としっかりと向き合い 、自分以外のことをきちんと認めながら思い切り行動しましょう。そうであればすなわちそれは「全部いい」わけであります。

   <基本方針>

     ・委員会それぞれの特性を活かした会員拡大

     ・会員の人間力向上

     ・地域の活性化