2022年度理事長
三ノ宮 一貴

一般社団法人氷見青年会議所 2022年度 理事長所信

創立宣言文
今、世界の五極時代に対し我が日本はその一翼に参ずる現在、20世紀後半に果たすべき青年の今日の課題は新しく展くべき日本海時代そして列島改造の流れの中に、先人の築き上げた地域社会の歴史的文化と共に、清く美しく発展すべく、新しき氷見市の理想像を求め、青年経済人として自己修練と英知勇気を集結し、ここに氷見青年会議所を設立する。                    
                                                          昭和47年10月28日

【はじめに】
 今から50年前、1972年に偉大な先輩諸兄が氷見の発展を想い、明るい豊かな社会を目指して創立した氷見青年会議所は、その想いをなおも受け継がれ本年度、創立50周年を迎えます。氷見青年会議所運動、活動にご理解とご協力をいただいた地域の皆様、そして、時代に沿った地域の課題解決にむけた運動、活動にご尽力をされ、先輩諸兄が私たちの世代へと繋げていただいたことに心からの敬意を表し、これからの氷見の発展に向けて氷見青年会議所メンバーがその想いを継承し、次なる未来に向けて邁進していかなくてはなりません。
 日本創成会議から氷見市が「消滅可能性都市」との指摘を受けている中で、氷見は一刻も早く消滅可能性都市から持続可能な都市に変化しなければいけません。その中において我々、青年にできることは熱き情熱と発想やアイデアを持って勇敢に行動し、変化を起こす運動を展開していくことです。何事も時代に対応できなければ衰退の道を辿ります。しかし、「より良くなる」ための50周年という大きな節目であるからこそ、氷見青年会議所メンバーは、これまでの想いを継承し、持続可能な都市への変革の起点となるよう挑戦していきます。

【地域の新たな可能性】
 人口減少の抑制と東京一極集中の是正が地方創生に求められていますが、その中でも重要なのは40歳未満の子供を生み育てる世代と未来を担う子供たちの人口割合です。40歳未満の人口を増加させていかなければ、持続可能な都市には変化させることができません。各地方自治体が出生率を増加させるために様々な政策を打ち出していますが、その政策のほとんどは横並びの量的な価値の創造であり、その地域にしかない価値を活かした言わば質的な価値ではありません。出生率で見ていくと常に上位にあるのが沖縄県であり、その理由としては他の都道府県と比較して、親族や地域のコミュニティのつながりが強く、相互扶助の精神が残っているからです。では、地域のつながりという部分を氷見で見てみると、かつては地域ごとに祭りなどの行事や地域が自走できるシステムが存在し、そこでつながりが醸成されていきましたが、現状では人口減少に合わせて、行事自体が減っていっている地域が多く、その影響もあり市民同士のつながりが少なくなってきています。地域のつながりの中には文化の継承や郷土愛の醸成、青少年の育成までもがあり、まさに相互扶助の精神が地域ごとに色濃く存在していました。日本創生が地方創生にあるならば、地方を形成しているのは細分化していくと地域のコミュニティにあたります。すなわち地域コミュニティの再興は地方創生の一翼を担っています。
 持続可能な地域に向けて地域コミュニティも時代に合わせて自走できる組織へ進化させていかなければいけません。その地域にある「ヒト、モノ、知的財産」といったリソースを活かし、青年にしかない発想を持って、その地域にしかない価値をデザインし、共感を得ながら市民同士のつながりを生み出し続けていく地域コミュニティに進化させていくべきです。地域に根差し、そして向き合い続けている青年会議所メンバーだからこそ、変革の能動者として、自らの地域の持続可能化戦略を可視化することができます。また、その際に青年の力だけではなく、パートナーシップを築くことも重要です。地域コミュニティを進化させ、社会を変える運動に発展させていくには、他の組織との連携なしにはできません。同じビジョンを共有した個人や団体と対話を進めて信頼関係を醸成し、共創しながら共感を生み出し、地域コミュニティを自走できる組織へとデザインしていきましょう。

【会員拡大とJCブランディング】
 全国的に会員数が減少している中で氷見青年会議所も同様に正会員数は減少してきており、時代の変化に合わせて会員拡大の「あり方」を再確認する必要に迫られています。青年会議所は、常に自己研鑽に励み、努力を惜しまず、社会を変革する運動で地域をより良くするために何事にも挑戦する青年の集いです。しかし、氷見青年会議所も会員数の減少により存続が危ぶまれています。もし、地域から青年会議所が失われてしまったらどうなるでしょうか。JCしかない時代からJCもある時代へと変化したと言われていますが、青年に成長の機会を与え、地域にインパクトを与えるアクティブシチズンを輩出していき、社会をより良くする団体はJCしかありません。そして、この本質を認知している市民はまだまだ少ない現状があるため、対内外向けにブランディングを行いながらJCブランド価値を向上させていかなければいけません。
 青年会議所の理念やビジョン、ミッションをはじめ、先輩諸兄より受け継がれていた氷見青年会議所の魅力や地域での「あり方」を組織内に浸透させていくインナーブランディングと青年会議所の存在意義や青年会議所運動、活動内容だけでなく、共に行動することで得られるメリットを組織外に発信し、地域からの信頼を高めていくアウターブランディングの両方を行っていくことでJCブランド価値向上の相乗効果を得ることができます。JCブランド価値を向上させ、我々の想いに共感し、参画していただける多くの会員と共に、社会課題の解決に向けて地域をより良くする運動を最大化させ、地域に与えるインパクトをより大きなものにしてきましょう。会員拡大は「やり方」ではなく地域での「あり方」であり、地域からのJCブランド価値を確立できるかが、今の氷見青年会議所に問われています。時代に即した効果的な手法を考え、様々なツールを使用しながらこれまでの概念に囚われない戦略を策定し、ブランディング戦略を確実に実践していきましょう。

【創立50周年という節目】
 終戦から4年後、1949年に「新日本の再建は我々青年の仕事である」という使命感を持った青年たちにより後の東京青年会議所である東京青年商工会議所が設立されたことから始まりました。1952年、富山県でも「地域の発展は全県レベルで行うべき」という考えの基、富山縣青年会議所が設立され、「とやまはひとつ」という理念を持って運動が展開されてきました。富山縣青年会議所から拡大分離する運びとなり、1972年に氷見の発展を想い、氷見青年会議所が創立されました。当時からの先輩諸兄の運動活動が地域からの信頼となり、私たちは歴史ある青年会議所運動の偉大な土台の上にいます。新型コロナウイルスの影響もありますが、50年前に氷見青年会議所が始まった時に比べると私たちは当時よりもはるかに良い条件のもとに置かれています。青年が時代の変化を捉え、熱い情熱を持って、能動的に課題解決に向けて行動するとき、社会は必ず動き出します。氷見の未来は私たち青年の手に委ねられています。
 創立から半世紀というこの大きな節目を氷見青年会議所と地域をより良くするための革新の機会と捉えています。氷見青年会議所のこれまでの50年の歩みを振り返る原点回帰と未来を見据えながら革新し続ける未来進化を共に包含し、統合し、超越することによって、より高いレベルへと変革することができます。この節目を好機と捉え、今後もさらに地域から必要とされる氷見青年会議所へと進んでいきます。

【おわりに】
 私はこれまでに青年会議所から多くの成長と発展の機会を与えていただきました。青年会議所に限らず、様々な団体に入る際になにかの見返りを求める人が多い中で、青年会議所では利他の精神を持って、地域への奉仕を行い、その中には必ず修練の場があります。その修練は一人で乗り切れるものではないことがほとんどです。青年会議所に入らなければ出会うことができない仲間や知識を持った人がいるからこそ修練を乗り切れることができます。その結果、人が人を磨き、共に成長することができます。青年会議所メンバーが常に志を高く持ち「世のため、人のため」に全力で運動、活動に取り組んでいけば、そこに自己成長があり、その自己成長は地域に還元され、人も地域も「より良く」あり続けることができると確信しています。

目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。

そこに近道はない。

社会を変える挑戦をしよう

そして、未来を共創しよう

基本方針

・地域価値デザインによる地域コミュニティの再興

・JCブランディングを高める会員拡大

・原点回帰と未来進化を包含した組織の進化